― 薬草の山、そして祈りの山 ―
伊吹山は、信仰と暮らしの中で
薬草が受け継がれてきた霊峰です。
月蓬は、その薬草文化を
ハーブ蒸しというかたちで今に伝えています。
ぜひ音量を大きくして『山の声』をお聞きください
伊吹百草とは
伊吹百草とは、
霊峰・伊吹山で採取されてきた
伊吹薬草の総称です。
伊吹山麓では古くから
伊吹薬草を「百草(ひゃくそう)」と呼び、
家ごとに異なる調合を
暮らしの中で受け継いできました。
薬草の山・伊吹山

伊吹山は、
岐阜県と滋賀県の県境に位置し、
標高 1,377m の山です。
石灰岩質の地質と
厳しい気象条件により、
約 1,200種の植物、
そのうち 280種以上の薬用植物 が
自生しています。
日本一の薬草の宝庫として、
古くから知られてきました。
霊峰としての伊吹山

伊吹山は、
古来より 信仰の山 として
人々に仰がれてきました。
『古事記』『日本書紀』には
ヤマトタケルノミコトの伝承が残され、
修験者が修行に訪れる
霊峰でもありました。
明治時代までは
六合目以上が女人禁制とされるなど、
畏れと敬意をもって
向き合われてきた山です。
さざれ石のふるさと

伊吹山は、
国歌「君が代」に歌われる
さざれ石のふるさととしても
知られています。
皇居や伊勢神宮、
出雲大社や熱田神宮など
日本中の名だたる神社に奉納されています。
小さな石が、
長い年月をかけて寄り集まり、
やがて大きな岩となる。
その姿は、
自然の時間と、
人の営みの積み重ねを
静かに象徴しています。
伊吹山の信仰は、
力を求めるものではなく、
時を重ねることそのものへの敬意
として受け継がれてきました。
歴史に刻まれた伊吹薬草

戦国時代、
織田信長は伊吹山の薬草に着目し、
ポルトガルの宣教師に命じて
薬草園を造らせたと伝えられています。
これは
日本最古の薬草園とも言われ、
伊吹薬草が
当時から重要な資源であったことを
物語っています。
豪雪が育んだ百草の文化

伊吹山は、
世界有数の豪雪地帯でもあります。
11m82cm の積雪記録は
ギネス世界記録にも認定されました。
この厳しい自然の中、
山麓の人々は
身近な薬草を用いて
家族の健康を守ってきました。
煎じて飲み、
湯に入れ、
日々の養生として使う。
伊吹の薬草文化は、
暮らしに根ざした
静かな手当てでした。
失われつつある伊吹薬草の営み

昭和初期までは、
伊吹薬草は
漢方医学の良質な原料として
全国へ出荷されていました。
しかし近代化とともに
漢方は衰退し、
薬草農家も次第に姿を消します。
現在、
伊吹山麓で薬草を守り続ける農家は
ほんの数軒となっています。
月蓬が伊吹薬草を扱う理由
月蓬は、
伊吹薬草を
特別な力の象徴としてではなく、
暮らしを支えてきた存在として
受け止めています。
信仰、歴史、自然、暮らし。
その積み重ねに敬意を払いながら、
蒸しというかたちで
今の生活に戻すこと。
それが、
月蓬のものづくりの原点です。
月蓬のハーブの特徴
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